畳の歴史

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畳には古い歴史があります。

日本人に非常になじみの深い畳。
畳という名前は「たたむ」ということを意味しています。

 

古くは、
・『古事記』(712年)
・『日本書紀』(720年)
奈良時代の『万葉集』にも「畳」という言葉が出てきます。

 

syousouin2.jpg 奈良の正倉院には、聖武天皇の寝台として使われていた「御床」が残っています。
これは、長さ:2370mm 幅:1190mm 高さ385mmの檜製の枠組みに桟を渡し、薄畳を2枚並べてベッドとして使われていたことが分かっています。

 

このように、はじめ畳は床材というよりは「寝台」として、または「座るもの」として扱われていました。
座る畳の高さや、畳縁の色で身分を表したりしていたのです。

 

床材として部屋に敷き詰めて使用されるようになったのは、もっと後の時代です。
平安時代、京都に都が定められ、寝殿造が完成しましたが、まだこの頃は室内はすべて板敷でした。
(平安時代の『枕草子』や『栄華物語』に「たたみ」の文字が出てきていることから、
その頃には上流階級の一部では畳が使われていたことが伺えます。)

 

鎌倉時代から室町時代にかけて書院造が完成すると、部屋全体に畳が敷きつめられるようになりました。

 

桃山〜江戸時代は茶道が発達し、茶道の意匠や手法を取り入れた数寄屋風の書院造ができました。
この頃から、畳は町屋にも引き継がれ、江戸時代から明治時代には、農村にも畳の文化が浸透していきました。

 

写真は、江戸時代中期の建造である「旧杉山家住宅」(国の重要文化財)です。
この建物は、現存する町家の中でも最古のものと考えられています。

 

こちらの居住スペースには畳が敷き詰められており、
やはり江戸時代ごろには町屋に畳が普及していたことが伺えます。

 

ここからは私たちが知っているような和室の床材として愛されるようになったのですね。